シリーズ四回目となる今回は、第三チャクラ「自己の確立(自分を信頼する生き方)」について紐解きながら、チャクラを整える方法をみていきます。
チャクラとは何か、簡単にわかりやすくまとめた初回と、土台となる第一チャクラの整え方をぜひ参考してください。
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第三チャクラは太陽のチャクラ
第三チャクラは、火の要素があり、太陽と関わりがある部位です。色は「黄色」個人的な生き方や自信、自分らしさなどに関わります。
第一チャクラは基盤を整え、第二チャクラは生きる生命力を整えるチャクラでした。第三チャクラはベースを整えた後の個人の領域に入っていきます。
場所は、おへそから指三本分ほど上に位置していています。
消化や新陳代謝に関わり、食べたものを物質からエネルギーに変えたり、また感情を自己表現などのエネルギーに変えたりなど、吸収し取り入れたものを、変容させ不必要なものへと手放す役割を担っています。
やる気、強さ、自信に関わる第三チャクラ
個人的な自信ややる気、強さはお腹からくるといわれます。自分の内面の強さを象徴するチャクラで、個人の個性を表現したり実現したいことを実行するパワーや活力を与えます。
変容させる力を司るこのチャクラは、食べ物、感情、愛を活力に変えていきます。愛というのは自信や物事をすすめる動機になります。
大切な人を守るために頑張る
家族の幸せのために行動する
自分への信頼、愛を養うために自己表現する
なども第三チャクラのエネルギーのバランスが影響していきます。
第三チャクラが発達するのは「1歳〜3歳半」ころ
第三チャクラが発達していくのは1~3歳半(諸説あり)。
自分と他者との区別がついている時期、自分とは違う人が存在し、他者と自分が別の人間だとはっきりと認識することを助けます。
第三チャクラは個人の生き方に大きく関わるので、個人として個性を表現するのにとても大切なチャクラです。
自己表現や叶えたい願いを実現していくには、意志の力や自信が必要です。しかし、時に落ち込んだりやる気が継続せず怠けてしまったりすることがあります。そんなときも怠惰や無気力を乗り越えて、目的を全うする力をくれるのです。
決意する力を与える第三チャクラ
自信、自己信頼に関わる第三チャクラは、何かを「決意」する力を与えるといわれています。
何かを決意するのには勇気がいりますよね。そしてその決意を行動に移すとき、人の意見が気になったり、他人にどう思われるかを気にして途中で諦めてしまうことも。そういうときは、自分に自信がなく自分自身に「恥」を感じていることもあります。
恥という感情はやる気や力を奪い、継続する力を奪ってしまいがちです。そんなときは第三チャクラを整えると、あなたの活力を蘇らせてくれます。
第三チャクラのエネルギーのバランスを見る
第三チャクラのエネルギーの状態は体の症状や精神面に現れます。エネルギーが満ちているとき、不足しているとき、または過剰なときにはどんな症状が現れるのでしょうか?この章ではそれらをみていきます。
エネルギーが不足すると起こりやすい症状
第三チャクラのエネルギーが不足すると、やる気や活力が湧きにくくなります。やる気が出ず、自己実現の力が萎え、叶えたい願いがあっても空想にとどまり目的を全うする力が減退してしまいます。
それを自分自身でも苦しいと感じ、自信を奪っていく可能性があります。自己実現を楽しめなくなると、自尊心が低くなりがちで喜怒哀楽などの感情も感じにくくなり、冷めた状態になってしまいます。
やる気を起こすのにも時間がかかるようになり、そのような自己不信から、簡単に刺激が得られるお酒や遊びなどに依存したくなる傾向があります。
自分の内面からの自信が得られないと感じると、外側の何かを得て、自己を守ろうとしがちです。
自分にとってメリットのある異性を得る、物を得る、仕事中毒になるなど必死になり、常に不足感をごまかそうとすることがあります。
このような不安感から行動し続けると、慢性的な心身の疲労感を感じたり、常に他者に攻撃されているような被害者意識が強くなったりします。
自分自身に頼りなさを感じ始め、消極的な態度が悪循環となってしまう可能性があります。
エネルギーが過剰になると起こりやすい症状
一方エネルギーが過剰になると、支配的な態度が目立つようになります。これらも自己不信感や自分自身への頼りなさからくる恐れの感情がもとになっていることが多く、第二チャクラで整えた感情のバランスをうまく活用することができにくくなります。
他者や物事をコントロールしていないと不安になり、常に善悪の判断が厳しくなり他者や自分自身を攻撃したりします。他者と口論になったときも相手の意見に耳を傾ける余裕がなく、口論に勝つことだけを目的とし自分自身を守ろうとします。
怒りの感情を抑圧していることも多く、何かの拍子に一気に爆発したり、常に他者や社会を批判、ジャッジするようにして自己を守り、常に人のせいにしてしまい、傲慢な態度が目立つようになります。
これらは、その人の性格の問題ではなく自己不信からくる恐れや不安感から自分を守ろうとしすぎてしまい現れる行動です。
自分の性格を矯正するというよりは、エネルギーのバランスを正常に戻し、リラックスすることが肝心です。
肉体的に起こりやすい症状
お腹に位置する第三チャクラは消化を司ります。よって身体的な不調は概ね消化不良の症状となって現れます。
また過食や拒食症状、便秘や下痢、胃潰瘍、糖尿など、得たエネルギーをうまく変容することができないと消化の異常となって現れる可能性があります。
第三チャクラのバランスを整えて生きることを楽しむ
第三チャクラは自分の人生をクリエイトする楽しみを教えてくれるとてもパワフルで温かいエネルギーです。人生に対して積極的に関わろうとする自信や行動力を促し、他者に指摘されたり促されなくても自ら行動を起こせる力を後押ししてくれるのです。
自己信頼感があるので、他者に対しても寛容になり、自分と他者の個性の違いを受け入れ楽しむ余裕ができます。その余裕が他者に温かみのある人柄として映るので、人に恵まれます。
恵まれた人間関係とは、適度なバランス感覚を保ちながらお互いを尊重し助け合える温かで良好な関係性です。そんな理想的な関係を作ることができるのです。
また、人生に翻弄されず、自分自身で創っていくという意識があるので、自然体でいられリラックスしています。人生を楽しむ幸福感を感じ、自分自身の能力の表現方法や、限界も認識しているので過剰な無理をしません。
エネルギーのバランスが整っていると、自然と人から信頼され頼られることも多くなるため、責任感のあるポジションにつく機会も増えるでしょう。
第三チャクラのバランスを整えるヨガポーズ
第三チャクラのバランスを整える方法は人生を楽しむこと。
自分のやりたいことにチャレンジすることです。
ヨガのポーズを活用してエネルギーバランスや心身を整えていきましょう。
パリガーアーサナ(門のポーズ)
おすすめのポーズはお腹周りや体側を刺激するポーズです。消化を助ける効果があるといわれていて、イライラを落ち着かせリラックスさせる効果もあります。一つ目は、門のポーズから実践してみましょう。
(1)膝立ちの姿勢になります。
(2)左脚を真横に伸ばし、可能であれば足先も真横に向けましょう。
(3)股関節が硬く脚が開きにくい場合は、伸ばした左足を少し前に出し、180度の状態から角度を楽な位置まで変えていきましょう。
(4)お腹とお尻が出ないように腰をまっすぐに立て、姿勢を整えます。
(5)息を吸いながら右腕を真上に伸ばします。右の体側を引き伸ばすような意識で中指を遠くに押し出すようなイメージで伸ばします。
(6)左手は左脚太ももへおきます。
(7)息を吐きながら胴体を左へ倒します。右の腰から体側全体を気持ちよく伸ばしましょう。
(8)胴体を深く倒したいために、胴体が前屈みにならないように注意します。
(9)倒す角度が浅くても大丈夫です。体側の伸びを優先します。
(10)深くゆっくり呼吸しながら10呼吸程度数えましょう。
(11)終えたら元の位置まで胴体を戻し、楽にします。
(12)反対側も同様に行います。
アルダマツェンドラアーサナ(ねじりのポーズ)
(1)床に座ります。
(2)右脚を前方へ伸ばし、左脚は膝を曲げかかとを右膝のあたりまで引き寄せます。
(3)左足先を右の膝外側へおき、膝を抱えます。
(4)息を吸うと背骨が伸びるので、吸う息を利用して背骨を軽く伸ばします。
(5)右手を後方お尻の先におろしポーズを支えます。
(6)再び息を吸いながら背骨を軽く伸ばします。
(7)息を吐きながら胴体を頭、胸、みぞおちの順番で上下へと左方向へねじっていきます。
(8)両方のお尻が浮かないようにして、胴体をまっすぐに立てたままねじりのポジションを安定させます。
(9)10呼吸程度深く呼吸をしながらキープしましょう。
(10)終えたらポーズを楽な位置まで戻し、リラックスします。
(11)反対側も同様に行います。
自己信頼感を養い、自分の人生を楽しもう
私たちは理想の人生を心で思い浮かべながらも、それを空想の世界にとどめ、実現するための行動を起こさないことがあります。
また、他者から見た理想の人生を叶えることができれば幸せになれると思い込み、本当の自分が何に幸せを感じるかがわからないまま、漠然とした不安や自己不信を抱えながら毎日を過ごしている経験は、きっと誰にでもあるはず。
しかし、第三チャクラのエネルギーは自分を信頼し、本当に自分が望む幸せの形を表現し叶えていくことに喜びを感じられるよう促します。
自己信頼とは、何かの知識やステータスを獲得して得るものだと思いがちですが、本当は自分自身が何に幸せを感じるかを知り、それを認め自分らしく生きることで少しずつ養う感覚だと感じます。
もともと持っている自分の生命力を信頼する力こそが自己信頼です。自分の内側に備わっているエネルギーを自由に表現できるように、ぜひ第三チャクラを活用してみてください。
「マナヨガ」代表。20代の頃、ストレス過多で喘息が再発。心身の調和こそ健康だと痛感し、ヨガセラピーを学び始める。また姿勢と歩き方から改善し楽な体へと整える“マナメソッド”を発案。現在、名古屋、東京を行き来しながら本来の自分らしさを引き出すレッスンを行う。フルオーダーメイドで作る個人レッスンは、キャンセル待ちが出るほど定評がある。
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