アーユルヴェーダが考えるアンチエイジングとは?アーユルヴェーダ的アンチエイジング生活のすすめ

アーユルヴェーダセルフケア

アーユルヴェーダが考える「アンチエイジング」とは、体質に合った食事や運動などを取り入れライフスタイルの見直しを行うことで、老化を防止したり老化の速度を遅らせたりして、健康を維持することです。また、自身に合った生活習慣を日々取り組むことが大切だと考えています。

このように、ライフスタイルを見直し、見た目の若さではなく体の機能を若返らせることがアーユルヴェーダの考える本当のアンチエイジングです。

女性は更年期世代になると、女性ホルモン(エストロゲン)が減少することで体のさまざまなところで衰えを感じ始めます。

具体的には、

  • 肌のツヤ・ハリの低下
  • 寝ても寝てもだる差を感じる疲れ
  • 原因不明の不調
  • 視力の低下
  • 頭皮の乾燥 白髪の増加
  • 膝や、腰の痛み

などです。

上記のような老化現象は、アーユルヴェーダの体質3つのドージャ 「ヴァータ・ピッタ・カパ」のうち年齢を重ねるほどヴァータの動きが強くなって起きる現象だといわれています。

ここでは、アンチエイジングを上手に取れ入れたアーユルヴェーダのライフスタイルをご紹介していきます。

アーユルヴェーダ的アンチエイジング方法

1.アンチエイジングにはセサミオイルのオイルトリートメントがおすすめ


アーユルヴェーダのアンチエイジングとして、抗酸化作用*のあるセサミオイルをたっぷり使用し、オイルトリートメントすることで老化を遅せることが期待できるとされています。

*抗酸化作用とは、酸化と老化のプロセスを大幅に遅らせること。活性酸素(ストレスや、紫外線・食品添加物などが活性酸素を発生する原因となる)を取り除き、酸化の働きを抑える働きのことです。

私たちの体の9割以上に毛細血管がめぐっていて、その長さは地球の2周半ほどもあります。

人生半分も生きていると、血管の衰えや、血管の詰まり、そして血液がドロドロになってしまうこともあります。そのような状態になってしまうと各臓器が正常に機能しなくなり、心と体にさまざまな不調が現れてきます。

また、女性は生理があるうちは、ホルモンの作用で体の微調節をしてくれていますが、閉経を迎えると下記のような症状を抱える人が多くなります。

  • コレステロール上昇
  • 高血圧
  • 骨粗鬆症
  • 高脂肪
  • 脂肪肝
  • 動脈硬化

など。

このような症状は、もちろんお薬でコントロールできますが、必ずしも副作用がゼロではないため、できる限り薬に頼らず自然治癒力を高め、予防することも大切です。

アーユルヴェーダのアンチエイジングの教えでは「全身オイルトリートメント」を行うことで、体のめぐりをよくし、代謝を高めていきます。

さらに、抗酸化作用のある食材を毎日の食事に取り入れると、免疫力アップ、老化防止、酸化防止、動脈硬化やがんの予防に役立ちます。

抗酸化作用がある食べ物

バナナ・アボカド・緑茶・にんにく・ショウガ、大豆(大豆イソフラボン)・ベリーなど。

このように、体に溜まった不要な老廃物を押し出して、体の中に入ってきた栄養素を各臓器に運び、栄養素を届けます。

結果、肌艶もよくなり、内側から若々しい印象になっていきます。そして、心も体も元気になるとアーユルヴェーダでは教えられています。

2.アンチエイジングにハーブを取り入れる


アーユルヴェーダ的アンチエイジングに欠かせないハーブ。

アーユルヴェーダでは昔からハーブをたくさん取り入れてきました。そのまま料理に使ったり、トリートメントオイルに調合したり、湿布やハーバルバスなど多様な用途で使われています。

ここでは本場アーユルヴェーダのアンチエイジング効果が期待できるとされている三大薬草とその特徴や効能についてご紹介します。

●アーマラキー(若返りのハーブ、全身に)

アーユルヴェーダ体質3つのドージャ、ヴァータ・ピッタ・カパを鎮静する。

アーユルヴェーダでは、すべての体構成要素を強化し、血液組織・脂肪組織・生殖組織の中でも筋肉組織を若返えらせるとされている。

●シャワタリー(女性におすすめのハーブ)

更年期障害のどんな症状にも女性機能を若返えらせるとされる根っこのハーブ。

アーユルヴェーダでは、骨髄組織・生殖組織を滋養、子孫繁栄に導き、体に栄養を与えるとされる。また、脳・神経系に対する強壮作用もあるとされている。

●ブラフミー(ヘッドケアにおすすめのハーブ)

アーユルヴェーダ体質3つのドージャ、ヴァータ・ピッタ・カパを鎮静するハーブ。苦みのあるハーブ。

アーユルヴェーダでは、自身の持つバランスを整え、脳および、神経系全体に対して貴重な植物とされている。

3.アーユルヴェーダ的アンチエイジング効果が期待できるおすすめの食材


① ショウガ

アーユルヴェーダ的ショウガの特徴は、

  • アーユルヴェーダ体質3つのドージャ、ヴァータ・ピッタ・カパを鎮静する
  • 消化機能を促進
  • 未消化物を消化し代謝が上がる
  • 太りにくい体になる
  • がんのリスクを下げる
  • その他、免疫力向上、血行促進、冷え症改善など期待できる

とされています。

おすすめの料理:豚のしょうが焼き・ジンジャーティー

② にんにく

アーユルヴェーダ的にんにくの特徴は、

  • アーユルヴェーダ体質、ヴァータ・カパを鎮静する
  • ピッタを上げる
  • 骨髄組織によい
  • 血行促進、血管拡張、疲労回復、免疫力を向上、ビタミン豊富、冷え症改善、美肌効果などが期待できる
  • 自然治癒力を高める
  • 更年期障害緩和が期待できる
  • ストレス緩和

などとされています。

おすすめの料理:にんにくオイル焼き・きのこにんにく炒め

③ ごま油

アーユルヴェーダ的ごま油の特徴は、

  • アーユルヴェーダ体質3つのドージャのヴァータを鎮静、ピッタを上げる、カパを増加する
  • 若返り
  • 皮膚によい・髪によい・体を丈夫にする
  • 女性性器の浄化
  • 肝機能改善、コレステロールの値を下げる、動脈硬化を予防などが期待できるとされる

とされています。

おすすめの料理:キャベツ&昆布ごま油和え・納豆+ゴマ油

毎日の食生活にぜひ取り入れてみてください。

4.アーユルヴェーダ的アンチエイジングには規則正しい生活が大事


pixabay

アーユルヴェーダの教えでは「規則正しい生活リズムを守る」ことが一番のアンチエイジングの近道だと教えられています。

起床と就寝の時間を毎日同じ時間にして、朝日が昇る前の6時前後に起きることで幸福度が高まり、体と心も健康にしてくれます。

●太陽を浴びる

太陽を浴びることで、脳内のセロトニンが分泌され身体が活動モードに入りやすくなり快適な1日を過ごすことができます。

また、心の安定にもつながり、リラックス効果やストレス軽減、うつ病を軽減させてくれる作用があります。

体内時計をリセットし、日中は活動モード、夜は睡眠モードに自然にシフトすることで、夜寝つきがよくなり心身の健康へつながっていきます。

●ウォーキングなどの軽い運動で

誰でも簡単に始められ、気持ちをリフレッシュすることができるウォーキング。自律神経を整えてストレスの軽減することも報告されています。

アンチエイジングには欠かせない、生活習慣病を予防・「活性酸素」などの産生を減らし、細胞の老化を遅らせる効果があります。

ウォーキングを習慣づけることで、血流量・筋肉量を向上させ、内臓の働きを活発にするなど体の循環も促してくれ、嬉しい効果が沢山あります。

ぜひ、今日からでもウォーキングを始めてみてはいかがでしょうか。

●1日の終わりに瞑想

瞑想とは、自分の呼吸に集中し、目を閉じて神経を落ち着かせて自分の心と静かに向き合う心の浄化です。

瞑想が初心者の方でも、気軽に1日3分から始められます。

心のリセットをすることで、ストレス・うつ病を軽減する効果が期待できます。また、集中力や、記憶力が付き、仕事のパフォーマンスが向上します。

怒りの感情をクールダウンさせ、心を落ち着かせる効果があり、現代人には欠かせないデトックス方法の一つです。

私たちは年齢を重ねるほど、代謝機能が衰え、体に老廃物が溜まって蓄積しやすい傾向にあります。

心のストレスは、体の健康に悪影響を及ぼしますし、体の病気は心にも影響します。

こちらでご紹介したアーユルヴェーダ的アンチエイジング方法を取り入れて、自分自身で上手く心と体をコントロールして毎日を健やかにお過ごしください。

 

参考資料:
クリシュナU.K.著「アーユルヴェーダのアンチエイジング」
エド・ハリウェル著「マインドフルネス(心を浄化する瞑想入門) 」

 

 

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  1. 2022.02.17

    3ninety-two

ayur-notes編集スタッフ

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