オージャスって何?
私たちは、オージャス(オーラ)を持っています。
オージャスとは、生きていくための活力素または、エネルギーのようなものです。そのオージャスは、私たちが生命を維持するにあたり、とても大切なものとなります。
オージャスにはふたつあります。
ひとつめのオージャス、これは一生変わらないものものとなります。
とても神秘的なのですが、母親のお腹にいるときに胎盤を通って私たちの体に入ってくる液体なのです。その8滴の液体が私たちの心臓の中に入ってきて心臓を動かしているとアーユルヴェーダではされています。このことを考えるだけで、偉大な愛を感じませんか!
ふたつめのオージャスは、日々の生活習慣によって増加したり減少したりします。
私たちアーユルヴェーダ従事者は、お客様のオージャスの状態を確認します。
外見的なところと、実際にお話しをして内面的なところのふたつを確認していきます。
オージャスを豊かにする方法
オージャスは、自分自身でも豊かにすることができるんです。
オージャスを豊かにする方法はいくつかあります。
食事・アーユルヴェーダの薬草オイルによるトリートメント・瞑想・日々の行動などによって誰もが実践できるので、ぜひ行ってみてください。
オージャスを高める食事
命に感謝して食事をすること、新鮮で良質な食材を用いること、消化によい食事を行う、適量の食事などを心がけて、さらに調理してから3時間以内に食べるのがよいとされています。
オージャスが増えやすい食材
ギー(高純度のバター)・炊き立ての温かいご飯や汁物・生のはちみつ(非加熱)・アーモンド・旬のオーガニックの野菜や果物・ココナッツ・小麦・ごま、など(季節・年齢・体質・居住地にも考慮する必要がある)。
そのほか、オージャスを豊かにする方法として、アーユルヴェーダ専門家による定期的な薬草オイルトリートメントを受けることをおすすめいたします。日々のケアとして行ってくださいね。
瞑想を毎日行なうこともとてもおすすめです。
オージャスを豊かにする日々の行動
- 正直で真実を話す
- 気取らない
- 純真
- 落ち着いて物静か
- 無理をしない
- 穏やかで平和的
- 思いやりをもって人に接する
- 人を傷つけるようなことはしない
- 行儀がよい
- シンプルである
- 優しく美しい言葉を使う
- 施しをおこなう
- 過度な緊張や怒りから解放されている
- アルコールにふけらない
- 暴力を振るわない
- 年長者や先祖を敬う
- 感覚器官をコントロールする
- ヴェーダを勉強、実践している
以上がオージャス豊かにする暮らしになります。
母親からいただいた命のリレーションシップを大切に思いながら、一つひとつをコツコツと実践し、習慣化していくことによって、オージャスに満ちたアーユルヴェーダライフを送っていただけると思います。
オージャスの世界は大変奥が深いため、ご興味ある方はアーユルヴェーダ専門家による一人ひとりに合ったアドバイスを受けてみてください。オージャスが豊かになることによって、キラキラと輝きを放つ本来の自分へと変化して人生も輝き、よりよい人生を歩んでいくことができるのです。
オージャスを豊かにする祈り
マントラによる祈り
アーユルヴェーダには、さまざまなマントラが存在します。マントラは、サンスクリット語のふたつの言葉から成り立っていて、『マン』は考える・思う・熟考する、『トラ』は現象的な世界で起こる束縛やネガティヴな思考パターンから自由になること・救済する、という意味があります。
マントラは、宇宙の真理をまとめ上げたもので、音にして唱え続けることによって、自身が自分らしさに目覚め、変容し、周りの環境なども徐々に変化していくといわれています。
今回は、マントラの中でも一番短く身近なマントラを紹介させていただきます。
AUMオーム
この音とともに宇宙が始まったといわれていてマントラの中でも最も崇高だとされています。AUMオームの音には、過去・現在・未来すべてが含まれ、目に見える世界も目に見えない世界もすべて理解することができるといわれています。
まずは、AUMオームを3唱してからさまざま々なマントラへと続いていきます。
聖典『バガヴァッド・ギーター』の中にあらゆる行いのまえにAUMオームを唱えれば心は綺麗に浄化されると書かれています。
ガヤトリーマントラ
- AUMオーム3唱
- プール ブワッ スワハー
物質的な世界 心の世界 天界 - タット サヴィトゥール ワレー二ャム
至高の源を称えます - ヴァルゴー デーヴァッシャ ディーマヒー
精神の光を 神の聖なる真理を深く瞑想いたします - ディヨー ヨーナッ プラチョーダヤートゥ
知性によって 我らに光が与えられ 絶対の真理を悟ることができますように
ガヤトリーマントラの効果
病を癒し、魂の進化を助け、いかなる試練を乗り越えることができるといわれています。
オージャスを豊かにする信仰と祈り
世界にはさまざまな宗教が存在する中でそれぞれの信仰と祈りが日々繰り返され、私たちの生活が成り立っているように感じます。
日本にも神道という古来より崇拝してきた信仰と祈りの世界があります。
スタイルが違えども目指す先は、幸せだと思うのです。
私が学んできたスリランカアーユルヴェーダの世界では、アーユルヴェーダの教えをいただいた先生、ホロスコープの先生、瞑想の先生・料理の先生、みなさま共通して仏教徒でした。
スリランカは、幾度となる植民地時代を経て多民族多宗教である国家で人口の70%は仏教徒であり、それぞれの信仰を尊重しながら暮らしています。そのあり方は、とても平和で心温まる昔の日本を思わせる姿がそこにあったように思います。
祈ることによってそれが習慣となりオージャスが豊かになっていきます。
真実の美しさを放つためにオージャスを豊かにしよう
真実の美しさを放つためのひとつとして、オージャスを豊かにすることは重要になります。
宇宙と同じ元素でできている私たちの心身を自分自身で理解し、自分の心身が求めているものを与えて、不必要なものをデトックスさせることが大切です。
スリランカアーユルヴェーダの医療の現場で見にした光景・・・
本来は、すべての人に共通してよい薬というものはなく、人それぞれ必要なものが異なります。
自分の周りがどの様な状況であっても、自分の生き方にいつも向き合い、心の深いところにある意識や心のあり方から、自分自身に関わっていくことが大切。そして、自分の持っている生命エネルギーを最大限に生かすことが、外見を装うだけでは手にいれられない真実の美しさへとつながっていくのでしょう。
アーユルヴェーダスクール『AYUWEDA』代表取締役
2008年アーユルヴェーダを学ぶ為にスリランカに単身留学。帰国後2009年〜2018年まで在大阪スリランカ名誉総領事秘書と兼任しながらアーユルヴェーダの普及活動に務める。
イベント企画、運営、開催、講師、その他多数メディアにて講師、執筆を行う。
BODYPIT KYOTOにてアーユルヴェーダの施術を行っている。
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