ナスヤとは・意味

アーユルヴェーダ用語集

ナスヤとは、鼻の粘膜からオイルを垂らし吸収させるアーユルヴェーダの施術法です。

おもに、アーユルヴェーダ医師のもと行う「マルシャ・ナスヤ」と、セルフケアとして取り入れられる「プラティマルシャ・ナスヤ」があります。「マルシャ・ナスヤ」は医師のもと、大量のオイルを使用し行う施術で、「プラティマルシャ・ナスヤ」はご自身でオイルを2~3滴垂らし行う施術です。

アーユルヴェーダでは、ナスヤは首からうえ(口・喉・鼻・目・髪・頭皮・頭など)に起こる不調すべてによいといわれています。
鼻腔に溜まった雑菌、ウィルス、汚れの除去にも役立つとされています。

アーユルヴェーダでは、鼻は脳の入口(扉)といわれており、とおりをよくすることで頭がスッキリし、思考がクリアになります。

プラティマルシャ・ナスヤのやり方

  1. スチームなどで鼻をあたため、額や頬を軽くマッサージし、仰向けに寝る。
  2. 首を少し外らせ、各鼻孔にオイルを2〜3滴ほど垂らす。
  3. 片方ずつ鼻孔を塞ぎ、鼻呼吸でスースーと息をしながらオイルを吸い上げる。
  4. 喉の方にオイルが浸透してきたらすべて吐き出しきる。
  5. 気持ちのよい温度のお湯でうがいをする。

本来はアヌタイラというオイルで行いますが、胡麻油やギーでも代用可能です。
ナスヤを行う前準備としてジャラ・ネーティー(=鼻うがい)をするとよいです。

初めての方や不安がある方、既往症のある方は、必ず専門家や医師のアドバイスのもと行ってください。

参考資料:
上馬場和夫/西川眞知子著(2002.5.10)『インドの生命の化学アーユルヴェーダ』農山漁村文化協会

 

文=板倉由佳

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