アーマとはサンスクリット語で「未消化物、毒素」のことです。アーマの「ア」は否定語、「マ」は熟すという意味です。
アーマはボディリ・アーマ(体に関するもの)と、メンタル・アーマ(心に関するもの)があります。
3つのドーシャのバランスが崩れると、アグニが弱くなり消化や代謝がうまく働かなくなります。そしてオージャス(活力素)が低下し、体内の弱いところにアーマが蓄積されます。
アーマは血管、リンパ管、神経、汗腺など、スロータス(管)をとおり、体のあちこちに移動します。アーマが蓄積する場所は人によって異なります。アーユルヴェーダではアーマが蓄積されると病気や老化の原因になるといわれています。
アーマはパーチャナ(熟成)させ、消化させなければ排泄できないといわれています。
蓄積されたアーマにより、体がだるい、硬い、関節が痛むなど症状がある人は、以下のことをするとよいでしょう。
- 白湯を飲む
- 食事の量を減らす
- アグニに応じた食事をする
- アグニを高める薬草などを摂る
(引用:上馬場和夫/西川眞知子著(2017年)『新版インドの生命の化学アーユルヴェーダ』一般社団法人農山漁村文化協会)
アグニやオージャスが順調に働き、アーマを蓄積させないことが健康を保つことにつながります。
2020.06.30
消化力「アグニ」と「やる気」がデトックスとアンチエイジングの秘訣
アグニ(消化する力)とは アーユルヴェーダの「アグニ」とは、食べものを消化する力のことをいいます。 食べたのもは、血液・筋肉・骨などの組...
参考資料:
上馬場和夫/西川眞知子著『新版インドの生命の化学アーユルヴェーダ』一般社団法人農山漁村文化協会
文=板倉由佳
アーユルノート編集メンバーです。アーユルノートを通じ、多くの方と一緒にアーユルヴェーダについての学びを深め、アーユルヴェーダを実践中しています。メンバーは、アロマやメディカルハーブに造詣が深く、アロマ・ハーブについても発信しています。スタッフが実際に実践し、よかったこと・情報・簡単にできることを紹介します。
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