
マラとはアグニ(消化、代謝のエネルギー)によりオージャスとともに作り出される「燃えカス」としての老廃物(尿、便、汗)のことです。また、髪の毛や爪などもアーユルヴェーダではマラに分類されます。
アーユルヴェーダでは、「マラ(老廃物)=悪いもの」ではなく、マラが作り出される体はバランスが取れている状態と考えられます。
アグニ(消化、代謝のエネルギー)を高めることによって、アーマ(未消化物、毒素)が体内に蓄積されないようになり、いらないものはマラとなり、汗・尿・便として体外へ排出されます。この循環が正常に働いていることが理想的です。逆に正常に働いていないと体の中は毒素が溜まり、さまざまな症状を引き起こすとされています。
参考資料:
西川眞知子著「これ1冊できちんとわかるアーユルヴェーダ」毎日コミュニケーションズ
文=板倉由佳