アーマ・パーチャナとは・意味

アーユルヴェーダ用語集

アーマパーチャナとは、アグニ(消化の火)を高めて胃腸の働きを順調にするというものです。パンチャカルマ前処置(プールヴァカルマ)の前段階で行います。

  1. 白湯を飲む
  2. 食事の量を減らす
    食事のときは、糖分(特に小麦製品)や脂肪分を控え、量は腹半分から八分目に留めるとよい。
  3. アグニの変動に応じた食事をする
    アグニが低下する朝と夕は、食事を少なくすることをおすすめ。
  4. アグニを高める薬草などを積極的に摂る
    代表的な処方は、スライスしたショウガと塩とレモンを振りかけたもの。

以上の1~4がアーマ・パーチャナです。

2日間続けることを、毎月もしくは毎週繰り返すだけで、軽い体調不良が改善されることもあります。すべて行えないとしても、できるものから生活に取り入れると心身全体のバランスが整うとアーユルヴェーダではされています。

アーマ(毒)はパーチャナ(熟成)させて消化しきってからでなければ、排泄できないとされています。未成熟な青い果実からはジュースが絞れないのと同様に、熟成されない未消化物が残ったままでは効果的な浄化ができないということです。そればかりか、新たな病気を作るなど、治療による反動が起きる原因にもなります(中には好転反応として起こる症状もあるとされています)。

朝起きたときに体がだるい、硬いなどの症状がある人や、打撲したわけではないのにかかとや関節が痛むなどの人はアーマが蓄積している可能性があります。アーマが蓄積している場合はパンチャカルマは禁忌とされています。

 

参考資料:
サヴァホリスティックアカデミー教本
著者 上馬場和夫・西川眞知子「インドの生命科学 アーユルヴェーダ」農山漁村文化協会; 新版 (2017/3/16)

 

文=篠原亜里彩

不定期でアーユルヴェーダを生活に役立てるメモをお届け。無料メールマガジン

ayur-notes編集スタッフ

ayur-notes編集スタッフ

アーユルノート編集メンバーです。アーユルノートを通じ、多くの方と一緒にアーユルヴェーダについての学びを深め、アーユルヴェーダを実践中しています。メンバーは、アロマやメディカルハーブに造詣が深く、アロマ・ハーブについても発信しています。スタッフが実際に実践し、よかったこと・情報・簡単にできることを紹介します。

関連記事

特集記事

コメント

  1. 2022.02.17

    1crucible

ayur-notes編集スタッフ

ayur-notes編集スタッフ

アーユルノートは、スリランカ・インド伝統医学アーユルヴェーダの情報サイトです。一人でも多くの人にアーユルヴェーダについて知ってもらい、アーユルヴェーダの知識を日々の生活に取り入れることで、一人ひとりがいきいきと健康的に、幸せに過ごすヒントになるよう情報を発信していきます。

最近の記事

  1. 第七チャクラを整えて、世界観・繋がりを深め幸せな人生を生きる〜チャクラを整えて心も体も豊かになろう!

  2. 【教えて!佐野先生】アーユルヴェーダでやさしく心身(からだ)を整えよう Vol.6

  3. 第六チャクラを整えてイマジネーションと直観力〜チャクラを整えて心も体も豊かになろう!

  4. 第五チャクラを整えてハートからの自己表現をしていこう〜チャクラを整えて心も体も豊かになろう!

  5. アーユルヴェーダが教える「健康でいるための法則」~10年先も元気で過ごす方法をご紹介

  6. 【動画レシピ有】体を整えるスパイスティーとその楽しみ方

TOP