ニューノーマル時代を健やかに生き抜く暮らしかたのヒント!時代に翻弄されないアーユルヴェーダ的暮らし方

アーユルヴェーダ

この一年、世界中の人たちの生活が劇的に変化しました。先の見えない、予測できないことが起こり変化し続けるニューノーマルな時代だからこそ不安や恐怖、イライラなど気分の変化が付きまとう日々。

そのためにも、改めてライフスタイルを見直し、さまざま病気に勝ち抜くため、共存していくため、免疫力を高めていくことは私たちにとってとても大切なことだと強く実感した一年になりました。

このような時代にこそ、5000年も前から受け継がれてきた最古の予防医学アーユルヴェーダの知恵を参考にして、取り入れてみてはいかがでしょうか。

日本ではまだまだ美容、エステなどのイメージの強いアーユルヴェーダですが、実は「伝統医療」としてWHO(世界保健機関)にも認定されています。

本場インドやスリランカでは、実際にアーユルヴェーダ医師や専門家も多く、医療施設で健康指導、病気治療として取り入れられています。

今こそライフスタイルにアーユルヴェーダの知恵をプラスして、毎日を健やかに過ごすヒントにしてみてください。

今回は、ニューノーマル時代を健やかに、心穏やかに過ごすための、アーユルヴェーダ的暮らし方をご紹介します。

情報を選択する力を身につける

テレビ見る人
この一年、連日テレビニュースやインターネットをはじめ、各メディアで感染症の情報が飛び交っています。それらをずっと見ていると、恐怖や不安を煽るような情報も多く発信されています。

情報を知るということはとても大事ですが、すべての情報に惑わされ過ぎず、正しい情報を選択し、パニックにならずに冷静さを保つことが大切です。

ただでさえ、情報過多な時代に生きているからこそ、質の高い情報、自分に合った情報を得る力を身につけることは、今後より必要不可欠なスキルとなってくるでしょう。

情報が交錯する中、まだ起きぬ(この先起きないかもしれない)予期不安によって、心のバランスを崩してしまうということを防ぐためにも、情報を選択し、質の高いものを得る力を身につけたいものですね。

ライフスタイルを見直してみる

夜にパソコンする人
アーユルヴェーダの教えでは、夜就寝前1時間はテレビや電波発信する電子機器、携帯電話をみることはすすめていません。

それは、脳が興奮状態になり交感神経が優位になるため、睡眠に質が悪くなり、不眠症や不安の材料になるためです。そのことによって翌日の体調を左右させてしまうのです。

成長ホルモンは寝ている間に傷ついた細胞を修復させ、肌や髪も綺麗に再生し、免疫力を高めてくれます。そのため、できる限り夜10時から遅くても12時までの間で、毎日同じ時間に就寝することがおすすめです。

実際スリランカのアーユルヴェーダ施設では、テレビは備えつけていないところが多く、Wi-Fiが飛んでいないところがほとんどです。

自然と共存し、電子機器から離れて自分自身と向き合う時間をゆっくり過ごし、五感を癒す。これこそが、ニューノーマルな時代、不安な時代とバランスを取りながら過ごすアーユルヴェーダ的暮らし方です。

ドーシャ(体質)に合った暮らし方を参考にする

ドーシャの図アーユルヴェーダでよく聞く3つのドージャ(体質)は、

  • VATA(ヴァータ) 風・空
  • PITTA(ピッタ) 火・水
  • KAPAH(カパ) 水・土

で区別されます。

日本人に一番多いとされているVATA(ヴァータ)体質の人は性格的にもっとも緊張感や不安感、恐怖を感じやすい体質です。

ですので、日本人の多くは、無理をせず、自身のペースを大切にして、ゆったりと過ごすことを意識することが大切です。

地球環境の汚染、温暖化などの気候変動がすすむ中、これからの時代は新種の感染症が増えるとも予測されています。その中で、今後また、新たな感染症に立ち向かう日が来るかもしれません。

その時に、不安で押しつぶされそうにならないためにも、今こそライフスタイルを見直し、自身の持つ免疫力を最大限に高めていく習慣を取り入れてみてください。

バランスのよい食事はもちろんですが、「規則正しい生活」が一番の基本となります。

※自身の体質を知りたい方は、アーユルヴェーダの専門家のもとで診断を受けることをおすすめします。より詳しく自分の状態や体質を知ることができます。

アーユルヴェーダ的規則正しい生活方法

白湯
上記と重複する部分もありますが、以下、ニューノーマル時代に参考にしたいアーユルヴェーダ的過ごし方です。

難しいものはなく、少し意識すれば取り入れられることをご紹介していますので、ぜひやってみてください。

  • 朝同じ時間に起きる。
    ※日の出と共に起きるのがベストです。
  • 朝起きたら白湯を飲む。
  • 軽い運動をする。
  • 暖かいものを食べる。
  • ハーブやスパイスを取り入れた食事。
  • 加工品はなるべく避けて新鮮で、旬なものをいただく。
  • 消化のよいものを食べる。
  • セサミオイルマッサージを定期的にする。
  • 呼吸法を意識する。
  • お風呂につかる。
  • 日光浴する。
  • 寝る1時間前に電子機器類を見ない、使わない。
  • 瞑想する。
  • 毎日同じ時間に寝る。

何気なく1日を過ごしてしまいがちですが、毎日の心がけで不思議と体と心が落ちつき、健やかな毎日を過ごすことができます。

今日からぜひ実践してみてください。

ニューノーマル時代の不安・不調を整えるおすすめの呼吸法

呼吸している女性
なにかと不安を感じるときや不調のときは、自然と呼吸が浅くなっていることが多く、交感神経が強く働いています。不安になればなるほど呼吸が苦しくなってしまい、悪循環を及ぼしてしまいます。

反対に、 深い呼吸を意識すると、副交感神経が優位になり自律神経のバランスが整うため、血流がよくなったり、体のすみずみまで酸素がいきわたり巡りがよくなったりすることは多くの方がご存じだと思います。それにより、冷え症や肩こりを改善したり、不安な気持ちを落ちつかせたりすることも期待できます。

アーユルヴェーダでは、呼吸法プラーナーヤーマ(「プラーナ」が気「ヤーマ」コントロール)は、心と体の気をコントロールする呼吸法でドージャ(体質)のバランスを整えるのに役立つといわれています。

強く不安を感じていたり、ちょっとした不調などを抱えているという方は、呼吸を意識してみてください。特に、「吐く」呼吸を意識していきます。

実際にここでは、アーユルヴェーダで取り入れられている呼吸法をご紹介いたします。

ナーディーショーダナ呼吸法 (ヴァーダ体質のための呼吸法)

ナーディーショーダナ呼吸法の見本

  1. 右鼻孔を右手の親指でふさいで、左鼻腔から息を吸い、息を止めたあと左鼻孔を右手の薬指でふさぎ、右の鼻腔から息を吐きます。
  2. 右の鼻腔から息を吸い息を止め、左の鼻腔から息を吐きます。
  3. ① +②をワンセットにして4.5回繰り返してください。
    出先や、職場では、こちらでご紹介した呼吸法ではなくても、不安になったり心がざわざわしたときは大きく深呼吸し、息をゆっくり吐くだけでも緊張がゆるみ、心が和らぐため効果的です。

アーユルヴェーダ的 セルフケアを取り入れる


アーユルヴェーダのセルフケアを取り入れることで、より丈夫で健康的な心身を育むことができ、美容効果も期待でき、さらにはリラックス効果も高いため、不安な時期にこそ日常的に取り入れることをおすすめしています。

アーユルヴェーダのオイルトリートメントの特徴は、セサミオイル(体質に合わせてハーブを調合した)は皮膚に浸透しやすく、塗ってから約15分ほどで、各組織に栄養を与え毒素を排出する作用があるとされています。

また、セサミオイルには、女性嬉しい非常に高い抗酸化作用・抗炎症作用があり、免疫力を高める効果が期待できるとされています。さらにオイルには、ビタミン・ミネラル・銅・カルシウム・リノール酸・レシチンなどが主に含まれています(オイルメーカーにより多少異なります)。

ライフスタイルの見直しに加えて、セサミ薬草オイルでアーユルヴェーダのオイルトリートメントを取り入れることで、いつまでも若々しく輝く美しさと健康を手にいれることができます。



ニューノーマル時代、まだまだ先の見えない不安な時期が続きますが、今回ご紹介したアーユルヴェーダ的暮らし方をヒントに、健やかな毎日をお過ごしください。

 

参考資料:アーユルヴェーダ入門:著者:上馬場和夫 西川眞知子

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コメント

  1. 2022.02.17

    3triangle

ayur-notes編集スタッフ

ayur-notes編集スタッフ

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