「健康」はあらゆる活動の基盤です。

アーユルヴェーダは、自然との調和を大切にし、心身ともに健康で幸せであること、また、どのようにしたら個人がより有意義な人生をおくることができ、幸福を拡大していけるのか、を説いている世界的にも珍しい唯一無二の医学です。

アーユルヴェーダは古代科学です。意味は、健康寿命を延ばす科学です。
アーユルヴェーダの知識は、人間に元気な生き方を学ばせるための自然科学です。

この知識を学ぶことによって、人間で一番大事な元気で生きる環境、食事、自然の大事さ、体の構造、病気の原因、予防法などがわかってきます。
(当サイトインタビュー内容より一部抜粋)

と、アーユルノートインタビュー時にスリランカ在住アーユルヴェーダ医師Dr.I.S.K Thisera氏も話しています。

このように、人生を健康的におくるためにアーユルヴェーダはとても有効な知識といえます。

今回は、「アーユルヴェーダって何?」という方のために、歴史的背景から順にアーユルヴェーダについて紐解いていきたいと思います。

アーユルヴェーダの起源と歴史

アーユルヴェーダと本

アーユルヴェーダとは、サンスクリット語の「アーユス」=「Ayus/生命・寿命」と「ヴェーダ」=「Veda/科学・知識」をという2つの言葉から成る言葉で、「生命科学」という意味です。

世界三大伝統医学(ユナニ医学、アーユルヴェーダ医学、中医学)の一つで、その起源は今から5,000年以上の昔にさかのぼるともいわれています。

「ヴェーダ」というインド古来の知識体系は、自然医学、天文学(占星学)、建築学、音楽など全部で40の部門がありますが、その中のひとつが「アーユルヴェーダ」です。

アーユルヴェーダは、国や民族に限定されない普遍的なもの

ヴェーダは「科学」といっても、現代科学のように研究者が実験室で研究を行い、仮説を立てて検証しつつ、理論を作り上げていくというようなものではありません。

古代インドにおいて、卓越した意識状態に到達した聖者・覚者と呼ばれる人が、深い瞑想のなかで自然界や宇宙の成り立ちや摂理を認知し、それを具体的に体系化したものです。

つまりヴェーダとは、自然や宇宙の成り立ちから摂理・秩序といったものを具体的な医療や建築学、占星学といった知識あるいは法則として見い出し、それを形にしたものといえます。

宇宙の青写真(設計図)のレベルにある知識ですから、国や民族に限定されない普遍的な知識体系であるということです。

アーユルヴェーダには、こうしたヴェーダの知識がベースにあるのです。

アーユルヴェーダの目的

ハーブの花

本来のアーユルヴェーダは、「人間の生命」全体を扱うものであり、個人の成長や幸福の拡大を目的としています。

また、最終的にその人が「人」として完成していく(=高い意識状態となり啓発する、悟りを得る)ためのものでした。

そうした「意識」に対するアプローチについての哲学的な洞察も含め、人間のいのちの営み、すなわち生理機能についての膨大な知識が含まれているものだったのです。

しかし、長い歴史のなかでその知識が散逸し、一部は誤った解釈がなされ、知識の純粋性と全体性が失われてしまいました。

その結果、インド国内にはさまざまな流派のアーユルヴェーダが存在するようになり、「意識」という側面を扱わず、単に医術として人を治すための手段としてのみ理解されてしまっていた時期がありました。

散逸した知識の再編、そして、西洋科学と統合されたアーユルヴェーダへ

こうした状況の中、1980年代にインドのアーユルヴェーダの指導的地位にいる医師たちが集まり、もう一度本来の姿を復活させようという活動を始めたのです。

散逸していたアーユルヴェーダの知識が集大成・再編され、さらに欧米の医学者たちが参画して現代医学からの科学的な検討が加えられました。

こうして、さまざまな考えや解釈、技法を含んだインド古来の巨大な知識が、科学的な土台の上に練り上げ直されたのです。

このようにして復活した「アーユルヴェーダ」は、その再編のプロジェクトにおいて中心的な役割を果たした、「意識」の科学者 マハリシ・マヘーシュ・ヨーギー の名を付けて、「マハリシ・アーユルヴェーダ」と呼ばれるようになりました。

アーユルヴェーダを学んだことのある方は、聞いたことがあるかも知れせんね。

アーユルヴェーダの世界的広がり

アーユルヴェーダはインドの風土・文化から離れて、普遍的な価値をもつようになったことで、世界中に広まりました。

なぜなら、先述のとおりに科学的に再編されて先進国に紹介されたアーユルヴェーダは、西洋医学を学んだ医師達から大きな注目を集めるようになったからです。

アーユルヴェーダの基本原則は同じ

ハーブ

このような歴史的背景からも、複数のアーユルヴェーダ流派が存在していることがお分かりいただけたと思います。

その中でも、筆者自身が学び、実践してきたアーユルヴェーダは、「マハリシ・アーユルヴェーダ」です。

マハリシ・アーユルヴェーダは、「身体」という側面からみたときに、ヴァータ・ピッタ・カパといったアーユルヴェーダ特有のドーシャ理論や、ハーブや薬草等に関する知識については、一般的なアーユルヴェーダと大きな違いはありません。

ですが、他と大きく異なる特徴として、生命を大きく「意識」「心」「身体」「環境」という4つの分野でとらえ、「意識」という分野に対するアプローチを取り扱っていることです。

この「意識」に対するアプローチを、本来のアーユルヴェーダにおいて大変重要な部分であるととらえており、「意識」という側面を取り扱っていかないと真のアーユルヴェーダの姿にはならないと教わりました。

この記事を読まれている皆さんの中には、すでにアーユルヴェーダをどこかで学んだり、あるいはこれから学ぼうとされているかもしれませんが、筆者が書いている内容やアプローチが少し違うと感じることもあるかも知れません。

そのどちらが正しいとか、優劣を論じるためではなく、読者の皆さんの混乱を避けるために今回は、アーユルヴェーダの歴史的事実とともに現代のアーユルヴェーダの背景をお伝えしました。

どの流派においても5,000年以上受け継がれてきたアーユルヴェーダの基本は同じです。

当サイトアーユルノートを通じて、さらにアーユルヴェーダについて学びを深めるきっかけにしていただけたらと思います。


この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事