私たちの体の中にはチャクラといわれる「七つの色」が存在するとされています。
チャクラは生命エネルギー(プラーナ)の集まるところで、アーユルヴェーダでは食べ物から生命エネルギーを取り入れるとされています。
生まれたときから私たちのまわりには「色」が生活の中に溶け込んでいます。そのため「色の持っている効果や意味」を真剣に考えることはないかもしれません。しかし、もし私たちのまわりが色のない無彩色の世界だったら・・・想像すると恐ろしい世界ですよね。
今、生きている世界がさまざまな色で満ちあふれているからこそ、私たちの心は和み楽しむことができるのです。
私は、色は幸福になるための「宇宙からの届け物」だと思っています。ぜひ下記を参考に、みなさんも色を取り入れてみてください。
色には意味がある
「色」は人間の心と身体に影響を与えて、その時の精神状態や健康状態で選ぶ色も変わってきます。
人間の見える色の数は百万以上の種類があるといわれていますが、ここではチャクラの「七つの色」についてお伝えしていきます。
「七つの色」といえば連想するのは虹ですね、雨上りの空にあらわれる虹をみたらとても幸せな気持ちになりますよね。
この「七つの色」には私たち人間の体と密接な関係があります。
「七つの色」の赤色、オレンジ色、黄色、緑色、青色、藍色、紫色からなる七色は古代インドを起源とする七つのチャクラの色に対応しています。
チャクラは、エネルギーの出入り口
私たちの体の中にはチャクラといわれる「光の輪」が存在するとされています。
体の各所にある「エネルギーの出入り口」である、七つのチャクラは体の中心線上に存在しチャクラは背骨に沿うように肛門と性器の間、下腹部、みぞおち、心臓、のど、眉間、頭頂の七つの位置にあります。
この七つのチャクラのバランスが整っていると、それぞれ対応する体の各部分が正常に機能して生命力にあふれた、体・心・魂の調和がとれる状態になります。
私たちが健康で幸せな生活を送るためにとても大切な役目を果たすものと考えられています。
チャクラは生命エネルギーが集中するところで、感情により開いたり閉じたりします。もし1つのチャクラが肉体的、精神的な影響を受け乱れると、そのチャクラに関係する箇所も乱れてしまいます。反対に、チャクラのバランスが整っていれば精神的にも肉体的にもバランスの取れた健康的な生活が送れるようになります。
七つの色の並び方は以下の順番です。
チャクラは体の一番下から順番に赤、オレンジ、黄、緑、青、藍、紫と並んでいます。
私たちの体は生まれたとき、赤から順番に発達していきます。本当なら赤、オレンジ、黄…と紫まで順番な成長するのが望ましいのですが、子どもの頃のトラウマや嫌だった体験があった時期などは成長しきれなかったチャクラもあるはずです。
それがその方に「足りない色」となり、その色を補ってあげることで整えられるとされています。
気になる色が教えてくれる今のあなたの状態と調整法
七つのチャクラの色にはそれぞれが持つ効果があります、今のあなたはどの色に惹かれますか?
今のあなたが惹かれる、気になる色が、あなたにとって今必要な色で「足りない色」となります。
私たちは恐らく潜在意識では、今の自分に必要な色を知っています。
それは何故かというと毎日着る洋服やスカーフ、アクセサリーを選ぶ時に自分自身の直感で色を選んでいることがその時のあなたの状態なのです。
このように気になる色、好きな色は、あなたの健康状態や自分自身の今の課題を教えてくれます。
「赤色」第一チャクラ(肛門と性器)
赤色は情熱の色、血液の色、人は赤を見ると体温も上昇し、交感神経を刺激して興奮モードになります。
人生は赤から始まります。とても大切な基盤のチャクラで、ここが塞がり機能低下になると無力感に苛まれます。
この色はヴァータ、カパ体質の人にはおすすめですが、ピッタ体質の方は結膜炎、目の充血を起こしやすいとされているので注意しましょう。
赤色を選んだ方は
- ガーデニングや野菜作りのように植物と関わる時間
- アロマで香りを楽しむ時間
というような「ゆっくり、落ち着いた時間」を持つことがよいです。
あなたの人生の課題とは「地に足をつける」「自分自身で立ち上がる」こと。
「オレンジ色」第二チャクラ(下腹部)
オレンジ色は夕日、オレンジ、みかんの色で温かさを感じる色です。
オレンジ色を選んだ人は「味わう」ということで調整されます。
味わうことは、おいしいものを食べて「味覚を楽しむ」こと、同時に「人生も楽しんで、味わうこと」も意味します。
オレンジ色を選んだ方は
- 人間関係を大切にし自分の人生を創りあげる
- どんな事も工夫をして対応する事で人生を豊かにする
このように、日々工夫することでうまく流れに乗ることができます。
あなたの人生の課題とは「性的エネルギー」「創造する」こと。
「黄色」第三チャクラ(みぞおち)
黄色は「ひまわり」「タンポポ」の色で元気になる色、知性や理解力を高める色です。
この色はヴァータとカパを下げてくれ、消化不良、糖尿病、慢性疲労に活力を与える色です。
黄色を選んだ方は
- 「絵画鑑賞」のような視覚を楽しませること
- 自分自身の人生を人から左右されず確立させること
このようにすることで調整されますが、ストレスが多い方は第三チャクラのバランスが崩れやすいため、消化器系に問題が起こりやすいので注意が必要です。
あなたの人生の課題は「自分自身を信じる」こと。
「緑色」第四チャクラ(心臓)
緑色は「芝生」「草」の色、落ち着きや癒しリラックスの色で心を幸せにさせる治癒(ヒーリング)の力がある色です。
この色はヴァータとピッタを下げます。
呼吸が浅いときや呼吸器系疾患、背中、肩の痛みに役立つとされ、この色を選ぶことで気取らず、気負わずにありのままの自分で生活出来るようになります。
緑色を選んだ方は
- オイルトリートメント(アビヤンガ)を受けること
- 自分も相手も尊重すること
このように、人との繋がりや世間との調和、自他を愛する心で人付き合いができるようになります。
あなたの人生の課題は「許す」こと。
「青色」第五チャクラ(のど)
青色は「空」「海」「清らか」の色、純粋意識の色、ピッタを下げる色です。
使い過ぎるとヴァータとカパを増やしてしまいます。
首の不調、のどの不調、不眠に役立つとされていまます。
今までの経験、出会ったすべての人とのつながりが大切になります。
青色を選んだ方は
- 自分と向き合うひとりの時間を持つこと
- 瞑想や静かなヒーリングミュージックを聴くこと
このようにすることで調整されます。穏やかで、自分に自信をもち、のびのびと自分らしさを表現できるようになります。
あなたの人生の課題は「自己表現、人とのコミュニケーション」。
「藍色」第六チャクラ(眉間)
藍色は深くて濃い青色、「深い」という意味のある色です。
日本では古くから「藍染め」と好まれている伝統的な色で、深く物事の本質を見極めることを可能にします。
このチャクラはサードアイともいわれ、理屈では説明出来ない第六感(直感)が存在する場所です。
藍色を選んだ方は
- 霊やUFO、超能力など目に見えない世界を直感で感じること
- 瞑想や頭の中にイメージを描くことを頻繁に行うこと
このようにすることで直感力が刺激されて、世の中の動きや流れが見えてくるるようになります。
あなたの人生の課題は「知性と理解」。
「紫色」第七チャクラ(頭頂)
紫色は「茄子」「紫陽花」の色、「高貴」「高級」なスピリチュアルな色です。
このチャクラが開かれると神や宇宙、自分との繋がりを信頼し、宇宙との一体感を味わうことができるようになり、望むすべての願いが叶うといわれています。
紫色を選んだ方は
- 大好きな趣味に没頭すること
- 物に過度に執着したり、否定的感情にならないこと
自己中心的になってるとき、絶望感があるときに助けになります。
あなたの人生の課題は「自らのエゴをなくし、無欲である」こと。
あなたに必要な色、足りない色は何色?
チャクラはそのうちの1つだけがよくても駄目です。
七つのチャクラのバランスが整ってはじめて、すべての体、それぞれの部分がうまく機能して、体・心・魂の調和がとれるようになるのです。
「色」の使い方しだいで、私たちの健康、心の状態も左右されるという意識を持って、毎日の生活に「色」を活用してみてください。
参考図書:
「宇宙の法則で幸せをつかむ」日下部康子著 ギャラクシーブックス
ヘッドセラピーを中心にリンパで身体バランスを整える「SURYA」をしています。
39才から体調不良になり栄養失調とまでいわれた経験をきっかけに、自分の身体と向き合いアーユルヴェーダを生活に取り入れて克服しました。薬に頼らずに生きる、生活習慣を変えるアドバイスと身体のケアをお伝えしています。
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